県立川島中学校の受験対策におすすめの塾は?具体的な対策方法も解説

ノートとペン

県立川島中学校は、徳島県立の中高一貫校です。

県立中高一貫校では、入学するために適性検査と面接を受けて合格する必要があるため、対策を講じたうえで受検しなければなりません。

本記事では、県立川島中学校に関する概要と、適性検査の内容と合格点の目安、川島中学校受検におすすめな学習塾について解説します。

県立中高一貫校の受検を考えている方や、中学受検対策に強い塾について知りたい方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

目次

県立川島中学校について

教室
県立川島中学校について

徳島県立川島中学校は、徳島県吉野川市川島町桑村に所在する県立の中高一貫校です。

中高一貫特有の先取り学習をすることで、難関大学合格を目指せる環境が整っており、毎年数多くの生徒が、難関大学に合格しています。

また、ICT教育を取り入れており、一人一台タブレットが配布され、情報社会に対応できる能力を培います。

市町村立中学校にはない体験を通してグローバルな人材や地域社会に貢献できる人間を育成しているのが特徴です。

中学校から高校への入学試験はなく、持ち上がりで高校に進学できるため、高校受験をすることなく大学進学に集中できるのも利点の一つです。

川島高校では、中学校から継続性のある教科学習を行うことで、より効率的に大学受験対策ができるようになっています。

進路実績としては、地元の徳島大学をはじめとして、香川大学、高知大学などの国公立大学に多数の卒業生を輩出しています。

また、私立大学に関しても同志社大学や関西学院大学、立命館大学、中央大学などの私立大学への進学実績があります。

また、専門学校や就職する卒業生も毎年一定数いるため、生徒の進路希望に合わせた自由度の高い進路指導が行われていることも特徴の一つと言えるでしょう。

県立川島中学校の入試概要

授業を受ける女子生徒
県立川島中学校の入試概要

県立川島中学校で実施されるテストと配点は、2023年2月現在のところ、下記の通りです。

試験科目配点
検査Ⅰ(45分)100点満点
検査Ⅱ(50分)200点満点
面接
調査書109点
合計409点満点+面接

川島中学校をはじめとして、城ノ内中等教育学校や富岡東中学校などの徳島県立中高一貫校では、知識を問うテストというよりは、知識を活かして思考し、文章に落とし込む能力を問う試験であることが大きな特徴です。

そのため、小学校で学んだ教科の知識を総合的に捉えたうえで、教科の垣根を超えて思考する力が重要となります。

知識を詰め込むだけの勉強だけでなく、資料や長文を読む力、自分なりの考えをまとめる力、言語化する力を養う学習をする必要があるのです。

検査Ⅰ

検査Ⅰは、国語・社会の内容に関して資料や会話文をはじめとする文章を活用し、自分の意見や考えをまとめる問題です。自分の考えを書く文章力はもちろんのこと、読み取る文章が多く、時間内にスピーディーに読んだうえで正確に問題を理解する必要があります。

小学校での授業だけでは、教科書以外の長文読解をする時間が限られているため、学校外でどれだけ長文に慣れておけるかが重要です。

また、2024年度入試より、検査Ⅰに英語のリスニング問題が出題されることになりました。英語で流れる放送を正しく聞いて、判断する必要があります。

検査Ⅱ

検査Ⅱでは、算数・理科の科目に関して、身近な生活における事柄に対して、問題解決するための思考力が問われます。そのため、学年の垣根を超えた知識や、普段から身の回りの出来事に対する関心や姿勢が必要です。

また、理系的内容の問題でも、会話文が伴うように構成されています。問題を解くための情報を会話文から読み取り、自ら図表を書くなどの工夫をして、論理的に問題を解く力が必要になります。当然、文章量をこなすために処理速度も必要になります。

合格点の目安と倍率

合格点に関しては具体的な目安は公表されていません

募集定員の60名に対して、2023年度の志願者数は65名でした。

年度によって志願者数の増減が激しく、倍率1倍を超える年もあれば、定員割れの年もあります。

入試直前にならないと倍率がわからないため、気を抜かずに受検対策をしましょう。

県立川島中学校の受検問題の特徴と対策

勉強を教わる女子生徒
県立川島中学校の受検問題の特徴と対策

徳島県立川島中学校の受検問題の特徴と対策は下記の通りです。

徳島県立川島中学校の受検問題の特徴と対策
  • 各科目、教科書内容の完全な理解が必要
  • 会話文をはじめとした問題文の文章量が多い
  • 作文の能力が必要
  • 面接が行われる

それぞれ詳しく解説します。

各科目、教科書内容の完全な理解が必要

理科的な内容では、実験・観察について、何に注意して観察するかや、実験結果の解説を記述式で解答する必要があります。

社会的内容でも、教科書内容を完全に理解していないと解答できない問題が見られます。

算数的内容についても、教科書内容を超えた問題で構成され、国語的内容に関しても、上手に読み取らないと、問われている内容とズレた解答を書いてしまい、正答できない問題が多いです。

学校のテストとは全く異なる出題ですので、教科書の内容を理解して、事柄の根拠まで解説できる必要があります。

その上で、どのような形式で出題されるのか、適性検査の類似問題を重点的に解いて慣れておくことが重要です。

会話文をはじめとした問題文の文章量が多い

適性検査に関しては、基礎問題以外にも会話文を絡めた文章題が多く、難易度が高い傾向にあります。

国語的内容では、本文(論説文や小説など)と会話文に分かれており、それぞれが関係し合って問題が作られています。

社会・理科・算数的内容でも、会話文→問題文の流れで構成されている場合が多く、通常の問題と解き方が異なります。

得意不得意が偏ることがないよう、長い文章に慣れたうえで、記述問題でしっかり得点できるようにしましょう。

文章問題では、時間に気を遣いながら解いていくことがポイントになります。

長い文章を躓かずに読み進め、テンポよく問題を解く必要があります。長文を読むのに時間がかかったり、記述問題などで時間を使いすぎてしまったりすると、時間が足りずに解けるはずの問題に辿り着かない、ということになりかねません。

適性検査の類似問題を十分に解き、自分なりの解き方の順番や、時間配分の感覚を身体に染み込ませましょう

また、英語に関しても同様で、英語のリスニング問題にも慣れておくことも大切です。

英語で何をしゃべっているのか、正確に判断できる力が必要です。

作文の能力が必要

県立中高一貫校の入試問題の大きな特徴は、読解記述力(リテラシー)を問われる試験だということです。

問題を読んで正しく聞かれていることを理解したうえで、自分なりの言葉で文章に落とし込む問題が出題されます。

小学校で実施されるテストは、教科ごとの知識を問う形式に偏っているため、県立中高一貫校で出題される問題はあまり解く機会がありません。

そのため、県立中高一貫校を受検する際には、独自に作文する演習量を積む必要があります。

特に、作文では決められたルールを守ったうえで、文章や自身の考えを簡潔にまとめて要約する力が問われます。

そのため、作文の決まり事を知るとともに、普段から授業内で扱った事柄や身の回りの出来事などに対して、自分なりの意見を持つ意識を心がけましょう。

県立中高一貫校入試では、さまざまな文字数での記述問題や作文が出題されます。どのような形式でも慌てずに、作文のルールを守って制限文字数内で文章を書く練習をしましょう。

面接が行われる

入学試験では、筆記試験に加えて必ず面接試験を受けることになります。

面接では、志望動機などの基本的な質問に加えて、学校生活のことや自分自身のことについて質問されることが予想されます。

志望動機などの必須事項に加えて、中学受検でよく聞かれる質問に関しては、よどみなくはっきりと答えられるように暗記しておきましょう。

また、予想外の質問に対しても動じず、臨機応変に対応できる力も重要です。

川島中学校の面接で過去に何を聞かれたかを把握して、傾向や対策を立てたうえで、本番と環境を近づけた模擬面接で練習しましょう。

川島中学校の受検対策におすすめの塾

板書する手元
川島中学校の受検対策におすすめの塾

川島中学校の受検対策に対応している学習塾は、下記の通りです。

川島中学校の受検対策に対応している学習塾
  • 四国進学会(シコシン)
  • 能開センター
  • 徳島第一ゼミ

それぞれ詳しく解説します。

四国進学会(シコシン)

四国進学会(シコシン)は、地元徳島県の地域密着型の学習塾です。

川島中学校をはじめとして、難関校である県立城ノ内中等教育学校の合格者数が12年連続で徳島県下No.1の実績を誇るため、県立中高一貫校の入試対策に強い学習塾だと言えます。

地元に根ざした学習塾ならではの、長年県立中高一貫校へ卒業生を輩出したノウハウを活かした受検指導が強みです。

四国進学会では、県立中高一貫校を受験する小学生に向けた「城ノ内中等教育学校、富岡東・川島中学校 受検対策コース」を用意しており、出題傾向に合わせた対策が可能です。

中高一貫校対策コースでは、小学校で学ぶ知識に加えて、検査Ⅰ・Ⅱで必要とされる総合問題に対応する力、作文、面接対策に力を入れています。

ただ答えを導き出すのではなく「なぜその答えを出したのか」という言語化能力を問われるため、四国進学会では記述力の育成を徹底的に行うことで、合格を目指します

能開センター

能開(のうかい)センターは、全国展開している学習塾です。

川島中学校をはじめとする県立中受験コースの他にも、小学3・4年生を対象とした中学受験準備コース、鳴門教育大学附属中学や徳島文理中学合格を目指す附属中・文理中受験コースも開講しています。

県立中受験コースでは、適性検査に合わせたリテラシーを育むカリキュラムになっており、習熟度別に基礎・応用力の徹底と、記述力の養成をしています。

県立中受験コースは徳島駅前校、阿南校で実施しています。

徳島第一ゼミ

徳島第一ゼミは、徳島駅前に校舎を構える学習塾です。

徳島第一ゼミでは、小学生向けに城ノ内中学受験クラス(県立中高一貫クラス)、四谷大塚コース、附属中・文理中受験クラス、公立中学進学クラスと目的別にクラスを細分化しており、それぞれ適切な力を養っています。

中高一貫対策クラスでは、小学5年生から適性検査に対応した基礎力や記述力を培うことで、入試本番で必要とされる観察能力・資料読み取り能力・表現力を身に付けられます。

川島中学校と同じ県立中高一貫校である城ノ内中学校に、志望者の80%を合格させた実績のある学習塾です。

四国進学会は、長年の入試研究から川島中学校への対策を行います

授業中の女子生徒
四国進学会は、長年の入試研究から川島中学校への対策を行います

四国進学会は、徳島県内でもトップの中高一貫校の合格実績を誇り、地域密着型を活かした進路指導と受験対策が強みの学習塾です。

県立中高一貫校特有の適性検査に向けて、出題傾向を徹底的に把握して、お子様に合わせた指導を実施しています。

同じ目標に向かう仲間たちと共に学べるクラス形式と、少人数で一人一人に合わせた指導を行うグループ形式から、お子様の性格や適性に合わせて選択できます。

徳島県内16校舎で県立中高一貫対策コースを実施しており、お近くの校舎で気軽に授業が受けることが可能です。

川島中学校を受検したい方だけでなく、小学校の基礎を徹底したい方、中学準備をしたい方も、ぜひ体験授業にお越しください。

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